[読書感想]人間の本性 – 丹羽宇一郎

こんにちは! mnbd(@mnbbbbbd)です。

丹羽宇一郎さんの 「人間の本性」ってどんなことが書いてあるんだろう?
他の人はどんな感想を持ってるんだろう?

本記事で以下のことがわかります。

  • 「人間の本性」の断片的内容がわかります。
  • 私が本書を読んだ感想がわかります。

それでは行きましょう!

どのようなことが書かれているか

本書は、元中国大使、元伊藤忠商事会長の著者の人生訓になっています。

普遍的テーマである「人間とはなにか」について、読書家としても知られる著者ならではの視点から考察されていて、人付き合いや生き方について体験談を交えた語りもあります。

どちらかとういと人の上に立つ立場になってからの体験談になっている印象です。

私の感想

人に期待しない

人への期待が大きければ大きいほど、必然的に不満は膨らみます。そもそも自分でさえはっきりしていないことが多いのに、期待通りに人が動いてくれることは、まずありえません。

人間の本性 p.79

私は人に期待してしまいがちなのでとても耳の痛い言葉です。
ただ、期待というのは程度の問題だと思うのです。

誰もが他者に頼らなければならない場面があり、他者に期待することはありますし、逆に何でもかんでも頼っていてはそれはそれでよくないわけですから。

p.84では「ありがとう」ということの重要性についても語られてますが、期待に応えてくれたら、しっかり「ありがとう」と言っていきたいです。

表面的なこだわりを捨てる

こだわりにしろ、信念にしろ、プライドにしろ、こうした言葉を表面的にとらえて、全体を肯定的に見てしまわないほうがいいと思います。

人間の本性 p.108

私は、プライドという言葉に良くないイメージを持っていました。
プライドが高いとなかなか行動できなかったり、人との関係性においては硬直したものになってしまいますから。

しかし、著者の言う「矜持」という意味での、「自分という人間に対する根源的な誇り」はあった方がいい気がしてます。
なぜなら、それがなければどこかとらえどころのない、わからない、信用できない人間のような気がしますし、「個性」すらなくなってしまうように思えますから。

また、著者は芸術家や創作者のそれと、その他の人たちが持つ「こだわり」について分けて考えていて、一緒くたに考えていた自分のモヤモヤがスッキリしました。

普通とは等身大の姿

人によって普通に対するとらえ方は違うかもしれませんが、私が考える普通とは、世間の平均値といったニュアンスではなく、肩書や見栄、世評といったものを取り払った等身大の姿のことです。

人間の本性 p.144

「普通」というとあまりいいイメージがなく、どちらかというと「没個性」的なとらえかたをしていましたが、著者のような考え方があることを知りました。

著者のような立場は、誰もが得られるものではないですが、常に「普通の人」として生きてきたとのこと。

むしろ、こうした人間としての等身大の姿勢が、いい意味でやるべきことに集中できる姿勢なのかもしれません。

総評

人間の普遍的なテーマを扱ってきた内容なので、立場に関係なく得られるものが多かったです。

逆にこうした類の本を読んでいる方にとっては、得られるものが少ないかもしれません。

また、読書家として知られる著者なので、本書の中で話題にしている内容の出典があるとよかったかなと思いました。

まとめ

丹羽宇一郎さんの 「人間の本性」についての読書感想と紹介でした。

以上です。

読んでいただきありがとうございました!

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