[読書感想]人間関係に疲れてるやさしい人に勇気をくれる一冊 – 人に振りまわされずに生きる13の法則

読書

こんにちは! mnbd(@mnbbbbbd)です。

ヨーゼフ・キルシュナー「人に振りまわされずに生きる13の法則」って、
どんなことが書かれてるんだろう?人はどんな感想を持ってるんだろう?

管理人

実際に読んでみましたので、
本書の内容とネタバレを含む感想をご紹介いたします。

本記事では、以下のことを知ることができます。

  • ヨーゼフ・キルシュナー「人に振りまわされずに生きる13の法則」の内容
  • その感想

どのような内容が書かれている?

人に合わせる人生ではなく、自分の人生を生きること、自己中心主義を提案しています。

著者は、「本物の勝者になろう」と言います。

本物の勝者とは、相手を必要としない。

相手を必要とする勝者は、敗者がいなくなれば成り立たないから。

出世したり、金持ちになったり、他人と比べる優越感に終わりはありません。

それよりも、自分の本心と向き合い、本心に合った生活を送ることを目指そうというものです。

「人生で成功するための7つポイント」「人生の目標を達成できない7つの理由」「人に振りまわされずに生きる13の法則」から構成されています。

感想

この本のタイトルに惹かれるあなたは、心やさしい人に違いありません。

「絆」という言葉がもてはやされる世の中ですが、人の悩みの99%が人間関係ともいいます。

他者に配慮するやさしさは、関係を円滑にしてくれますが、行き過ぎるとストレスが溜まり、最終的に自分に大きなダメージが残ります。

そうならないためにどうすればいいか。

本書は「自己中心主義」を提案しています。

自己中心的というと悪いイメージを想像してしまいがちですが、他者のことを考えないということではありません。

まず、自分の本心と向き合い、それに従って行動するということです。

人間には感情がありますので、承認欲求を排除して行動することは、言葉でいうほど簡単ではありませんが、勇気をくれることは間違えありません。

アドラー心理学に共通する点がありますが、本書は簡素な13の法則に落とし込んでいるところが違います。

200ページ弱の文庫本ですが、そのエッセンスは多く、実践するのは正直言って大変です。

しかし、ちょっと読んでみる、ちょっとやってみるだけでも気分は変わってくるもの。

それが結果的に大きな成果になることもあります。

人間関係に葛藤しているいい人へ、軋轢を恐れない第一歩を後押ししてくれる一冊だと思います。

引用

人はどのような時に恐れを抱くのだろうか。 

(1)自分とは異なる価値観を押しつけられた時

(2)その価値観を受け入れることができない時

(3)自分の行動を管理・監視されている時

(4)非難を恐れている時。あるいは、他の人の賛辞を期待している時

p.87

恐れや不安は、他人にコントロール権を与えてしまうもので、この4つについて私も心当たりがありました。

価値観を押しつけてくる人というのは、良かれと思ってやってるところがあり、悪いとは思っていません。

つまり、他者を尊重していないのです。

意見表明ぐらいならともかく、しつこく主張してくると困りものです。

そしてさらに厄介なのが、4番の非難への恐れ。

承認欲求も絡んでくる問題です。

軋轢を生むことは思考をそっちにもっていかれますし、本来集中したいことに集中できなかったりします。

どうしてもそれを避けたいという思いができてしまう。

これについてはもう勇気を持って向き合うしかないです。

「わたしは強い。自分を信じている。わたしは「今」を生きているのだ。他の人など怖くない」

p.114

弱さを見せると人が助けてくれるという人もいますが、個人的にはつけ入れられることが多いように思います。

変にがんばりすぎる必要はないかと思いますが、他者がどうこうというより、気持ちの面で負けたくないですね。

このような先入観を抱くと、概して他人を信じられなくなり、反抗的になる。

だが反抗したところで、自分の望むような生活を送れるようにはならない。なぜか。それは偏見を根拠として反抗しているからだ。

p.204

まとめ

ヨーゼフ・キルシュナー著「人に振りまわされずに生きる13の法則」の内容と感想のご紹介でした。

本書には実践的ノウハウがありますが、少し人間関係で疲れたりしたときに読むだけでも勇気をくれるのではないかと思いました。

以上です。
読んでいただきありがとうございました!