[書評・ネタバレ]数学的思考法 説明力を鍛えるヒント – 芳沢光雄

読書

こんにちは! mnbd(@mnbbbbbd)です。

質問者
質問者

芳沢光雄さんの「数学的思考法 – 説明力を鍛えるヒント」ってどんなことが書いてあるんだろう?
他の人はどんな感想を持ってるんだろう?

管理人
管理人

実際に読んでみたので、その断片的な内容と感想をご紹介いたします。

本記事には、以下のことが書かれています。

  • 芳沢光雄さんの「数学的思考法 – 説明力を鍛えるヒント」の断片的内容
  • その感想

数学的思考法 – 説明力を鍛えるヒント

  • 著者
    • 芳沢光雄
  • 出版
    • 講談社現代新書
  • ページ数
    • 195ページ
  • 初版
    • 2005年4月20日

どのようなことが書かれているか

本書は、「数学」や「数字」という言葉にすらアレルギーを感じる人にとっても、数学が得意な人たちがどのように思考しているのかがわかります。

ここで言う数学が得意という人は、計算が早いということではありません。

むしろ、数学者のような方々は計算が遅いのだとか。

数学の難問を解くのは、考え抜く力、試行錯誤する力こそが大事なのだそう。

確かに数学というと、問題を見て、わからなければすぐに答えを見て暗記する。

こうしたことを繰り返してきた気がします。

しかしそれでは、決まった問題はできても応用力がつかない。

著者はこうした応用力を創造力と呼んでいます。粘り強く考え抜く力こそが創造力であると。

多くの章で、粘り強く考え抜くための手段として、データを取ってみたりと問題に切り込むコツを伝授してくれます。

巷にあふれる文系的(?)アイデア術本とは一線を画す内容になっていると思います。

引用

p.35

答えが直観的にわかったとしても、それに至る過程がきちんと説明できなければ、その先の応用力は広がらない。直観力は大切だが、それだけでは役に立たないのだ。自分で問題に取り組んでいて、直観で答えがわかったからといって、それで終わりにしてしまう人はいないだろう。

数学に限らずですが、ものごとに取り組む時に、すぐに答えを求めてしまうところがあります。

本を読んでも、いい問いや答えを見つけては暗記しようとしていた時期もありました。

しかしそれでは何も広がらない、応用力のない読書だったんですよね。

そうしたことに気づくことにずいぶんと年月をかけてしまった気がします。

p.89

物事は「ある一つの要因だけで解決する」と言われれば、それへの関心は集中しがちだ。しかしながら、実際にはそんなに単純なことは少ない。

これも数学に限らず、何か問題が起きると、ある一点に集中して物事を考えすぎて、短絡的な結論に至ったり、問題そのものが問題だといった極端な方向に関心が向いてしまうことがありました。

特にこの点は、答えの出せる問題ならいいのですが、社会のいろいろな問題というのは、早急に答えが出なかったり、そもそも答えそのものを出せなかったりすることも多いですね。

p.189

大半の口説きは外見と内面の2次元に終始しているようであるが、さらに別の軸である”時間”を付け加えてみてはどうだろうか。

これは「点より線、線より面」で考えようということの例えで述べられているところです。

時間を加えることで奥行きが加わる感じはしますね。

感想

私は数字や数学が大の苦手でして、それらを克服していきたいという思いがあります。

本書もその一環で手にとってみたのですが、数字が出てくることが少ないので、読みすすめることができました。

読み終わってみると、数字の出てこないところにもこうした数学的思考は生きているのだなと感じます。

個人的に一番印象に残ったのは「問題に対して試行錯誤する」ということです。

世間では、「問い」が大事とも言われますが、よくある「問い」に対して一から考えてみることこそが大事であると思います。

本当に自分がその問題を理解できて、結論を導き出しているのかがわかるからです。

「地頭力」と呼ばれるものでもあります。

プログラミングでもそうですが、結果が同じであっても、その理路(コード)は人それぞれ。

時間はかかりますが、どんなアイデアもプログラムも自分の理路で考えることをしていきたいと思います。

まとめ

芳沢光雄さんの「数学的思考法 – 説明力を鍛えるヒント」の書評と感想でした。

納得できるものから、難解なものまでありますが、記事では全くお伝えきれてないので、気になった方はぜひ読んでみてください。

以上です。
読んでいただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました