こんにちは! mnbd(@mnbbbbbd)です。
水島広子さんの「『他人の目』が気になる人へ」には、
どのようなことが書かれているんだろう?
他の人はどのような感想を持っているのかしら?
実際に読んでみたので、その内容のご紹介と感想をお伝えいたします。
本記事には、以下のことが書かれています。
- 水島広子さんの「『他人の目』が気になる人へ」の内容のご紹介と私の感想
「他人の目」が気になる人へ
- 著者
- 水島広子
- 出版社
- 光文社
- ページ数
- 254ページ
- 初版
- 2016年8月20日
プチ・トラウマ
プチトラウマとは、「他人とは自分に評価を下して傷つける存在なのだ」と認識してしまうこと。
「能力のある、能力がない」「性格がよい、悪い」「何を成し遂げたか、成し遂げられなかったか」など、他人が自分に評価を下すだけの存在だと感じているということです。
自分もまた他者をそういう目で見ているということが多いです。
他人の評価というのは、「その時」に「その人個人が」が下したものがほとんどで、ずっと同じ評価であることはまれです。
また、個人個人の事情によって変化をしてしまう危ういもの。
つまり、さまざまな影響を受けて簡単に変化してしまうものに過ぎません。
そういうものに自分の心や行動が支配されていては、のびのびと生きられないのは当然です。
なぜプチ・トラウマになってしまうのかといえば、それは生育環境が大きいのです。
「ありのまま」を認める
プチ・トラウマを克服していくためには、自分の「ありのまま」を認めていく必要があります。
「他人の目」に振り回されていない自分、「これでいい」と思える自分ということです。
「ありのまま」とは「わがまま」ではなく、むしろ「他人の目」を気にして「ありのまま」を認めないことが「わがまま」なのです。
自分の「ありのまま」を認められない人は、他人の「ありのまま」を認めることも苦手なものです。
本当の自信は「感じ方」
「何かができる自分」「何かを持ってる自分」になれば自信になるという考えは、他人の評価を気にしている証拠です。
「他人に自信がありそうに見えれば」という思いが隠されています。
むしろ「自信さえつければ」という考えは、自信がなくなっていきます。
本当の自信とは、「自分を肯定する気持ち」です。
「自分はこのままでいいのだ」と感じることなのです。
つまり、感じ方がいいときは自信があり、感じ方が悪いときは自信がないとういこと。
本当の自信をつけるためには、自分がその場その場で感じたことをほめてあげること。
そうすれば、徐々にいい感じ方が身についていくのです。
「他人の目」の他人とは
そもそも「他人」という集団がいるわけではなく、個々の感じ方や捉え方は人それぞれ。
自分がそうであるように、他人も自分のことを考えていることが多い。
自分が不機嫌なときや余裕がないときがあるように、他人も不完全な複雑な存在であるということ。
感想
SNSでフォロワーやいいねの数を気にしてしまいます。
これは、物事を単純に数値化した評価の一つでしょう。
本書で「他人の目」は「評価」なのだ気づきました。
これからは評価経済社会とも言われますし、人と関わっていく上で承認欲求など「評価」という欲から自由になるのは、頭で考えるほど簡単ではないと感じます。
それに加えてもともと日本の恥の文化に由来する、世間という自分の中のイメージした怪物を必要以上に気にしてしまうところにも問題があるのではないかと思っています。
対人関係の悩みについてはさまざまな方法論があるものの、結果的に効果を感じられなかったり、続かなかったりしてきました。
本書では評価から自由になる方法として「自分の感じ方を素直に受け入れていく」ということが書かれています。
今までは、感じたことを考えないようにしようとしたり、忘れようとしたりしていた気がしますが、感じたことにストレスを感じてしまって、結果的にいい効果が得られませんでした。
自分の感じたことなどを言葉として残し、よく感じていけるようになっていけるかどうか試していきたいと思います。
もう一つ大事なこととして「人は複雑な存在」ということを知りました。
人の事情はそれぞれで単にいいか悪いかの評価があるわけではない。
よく知らない人だと余計にその人の深いところがわからないので、ますます表面的な解釈をしてしまいそうです。
実際のところ、一人の人を理解していくには時間もかかりますので難しいことが多いですが、「人は複雑な存在」なんだと常に意識しておくだけでも違う気がしました。
「『他人の目』を気にしない」「人にどう思われても気にしない」という言葉では理解できても、現実には難しいと思っている方にぜひ手にとっていただきたい一冊です。
まとめ
水島広子さんの「『他人の目』が気になる人へ」の内容と読んだ感想でした。
以上です。
読んでいただきありがとうございました!