[読書感想]先送りせずにすぐやる人に変わる方法 – 佐々木正悟

読書

こんにちは! mnbd(@mnbbbbbd)です。

佐々木正悟著「先送りせずにすぐやる人に変わる方法」ってどんなことが書いてあるんだろう?
人はどんな感想を持ってるんだろう?

管理人

実際に読んでみたので、内容をご紹介いたします。
また、引用を交えた個人的感想も書いていますのでご覧ください。

本記事では、以下のことを知ることができます。

  • 佐々木正悟著「先送りせずにすぐやる人に変わる方法」の内容
  • 私の個人的感想

どのようなことが書かれているか

本書は、心理学ジャーナリストによる、行動力をいかに発揮するかについて書かれたものです。

心理学や著者の経験をもとに、55の方法に分類されています。

たとえば、「白紙の状態から始めない」ということに書かれているページがあります。

これは人間が何かを始める時、ゼロの状態から始めるのは大変なので、過去の答えを利用して改良するように提案しています。

たとえば、報告書。報告書を毎回白紙の状態から作るより、あらかじめ雛形やフォーマットを決めて、それを改良する形にする。こうすることで、余計な負担を減らそうというわけです。

個人的感想

パッキング

脳は「ひとつのまとまった概念」としてものごとを取り扱います。

先送りせずにすぐやる人に変わる方法 p.40

脳はタスクをまとめて考えがちなのだとか。

たとえば「旅行に行く」とまとまった概念で捉えがちですが、実際に旅行に行くためには、現地の情報を調べたり、洋服や旅行かばんを買う、パスポートの準備など、具体的にやらなければならないことが山のようにあります。

それなのに「旅行に行く」とパッキングしてしまうことで、安易なイメージを持ってしまい、何となくできる気になるものの、実際には具体的な実行が先送りになってしまうとのこと。

これは自分にも心当たりがあるなと感じてします。

TODOリストを作っても、漠然と登録したままにしてしまうこと。

実行できないと罪悪感というか、「実行できない自分」を自分に植え付けてしまい、ますますネガティブなイメージを強化してしまいます。

パックラット

「パックラット」という言葉を知っていますか?(略)

これは、嫌な思いをしたことの多いネズミ、トラウマのあるネズミほど、モノを取っておく傾向にある、というある実験結果から来ている言葉です。

先送りせずにすぐやる人に変わる方法 p.56

私はなかなかモノを捨てられないたちです。

ネズミのように嫌な思いやトラウマのせいかはわかりませんが、使わないモノを保持してしまう傾向があります。

そういう人は、すべきことを選択できていないということらしいです。

選択というのは精神的負荷が高いものでどうしても先送りになりがちなんですよね。

でも結果的にそれが更なる精神的負担になっているんだろうと思います。

選択には時間もかかりますので、できるだけモノを買わないとか、パックラットにならないための自己抑制について考える必要もありそうですが。

「変わる」と「変える」は違う

「変える」ことと「変わる」ことは違います。

一時的に「変える」ことはできます。しかし一気に「変わる」ことはできないのです。

先送りせずにすぐやる人に変わる方法 p.76

人間は一気に変わりたがるらしいです。

確かにそういうところはあるかもしれません。

変身するかのようなイメージを描いてしまいがちですが、現在の自分を極端に変えてみても、自然ではないのでどこかで息切れしてしまいます。

少しずつ「変える」ことで徐々に「変わる」ことができるようなので、極端には変われないのだということを常に意識しておく必要があります。

そうすれば、変に自分に期待しすぎて、うまくいかずに挫折感を味わうこともありませんから。

総評

55の方法は、どれも簡素に書かれていますが、これをすべて実行しようとするとハードルが高いのではないかと思います。

まさに本書にあるように、急に「変わる」ことはできないと言えます。

また、無意識的にというか、自己流で実行していたことがむしろ理にかなっていたようなこともありました。

少しずつ、またはいくつかのエッセンスを取り出して、実行してみると意外と続くこともあると感じます。

一つ残念な点として、心理学的知見についての出典がなかったことがあげられます。

本書のような目的に必要ないのかも知れませんが、正確な情報としてあると良かったなと思います。

まとめ

佐々木正悟著「先送りせずにすぐやる人に変わる方法」についての内容と個人的感想をご紹介いたしました。

以上です。
読んでいただきありがとうございました!