こんにちは! mnbd(@mnbbbbbd)です。
人にどう思われてるのか気になって、ついつい人に合わせすぎてしまう…。
本当はやりたいことがいろいろあるのに、人間関係のことばかりに時間を使っちゃう…。
うまく振る舞ってるつもりが、周囲の人達はどんどん幸せになっていく…。
このような悩みをお持ちではありませんか?
人の悩みのほぼすべてが人間関係という人もいるぐらいで、人間にとっては永遠のテーマです。
でも空気を読まないと嫌がらせをされたり、排除されたりしちゃいますよね。
それでいいのであればいいのですが、そうはなりたくないから困っているというのが本音です。
そういう方には、格闘家の青木真也氏の著書「空気を読んではいけない」をおすすめいたします。
本書はすでに人間関係の沼から抜け出せない人が、どのような心持ちでこの沼から抜け出せばいいのかを知る手がかりと、そのモチベーションを上げてくれます。
「空気を読んではいけない」には何が書かれているか
青木真也氏は総合格闘家として世界的に有名な選手で、現在もバリバリの現役として活躍されています。
その彼の生い立ちから現在にいたるまでの人生哲学がつまった一冊です。
「人間関係を始末する」「欲望を整理する」「負の感情をコントロールする」など、格闘家らしい刺激的な言葉で語られていますが、その本質は「必要なもの以外は関わらない」ということだと思います。
「必要なもの」が明確になるのは、人生に目的があるからです。
個人個人の人生の目的を誰かに頼ることはできませんが、厳し言い方をすれば、人生の目的がないから人間関係で必要以上に悩んでしまうのではないかと思わされます。
そして著者が一貫していることは、目的のための人間関係も常にドライに考えている点です。
格闘家というとどこか根性論や精神論のイメージが強いのですが、生活の細かいところから人を信じずにまず自分で考えて判断していることがうかがえます。
読書感想/ネタバレ
父の影響から幼少期から反抗的だったという著者。
昨今、反抗期をバカにしてとっとと卒業するものとし、また「ほめて育てる」などと言われることが多い中で、とても異質に感じました。
反抗や怒りは、自分でものごとを考えるきっかけになりますから、著者が常に自分の人生について考えに考え抜いていることが著書全体からもうかがえます。
幼少期は柔道をやっていて、格闘家に転身していますが、総じて著者は「才能がない」と言います。
しかし、才能のある選手のほうが引退し、現役である著者は残っている。
自分にも反抗する疑い抜く精神が著者を強くしてきたのではないかと思います。
競争社会を否定するのは簡単ですが、勝つために何をするか、結果に関わらず考え続けることこそが持続的な姿勢として大事なのだなと感じますね。
人間関係において、著者はとてもドライです。
ただ、冷たい人間というよりは、自分の中の不満をため込まないようにしている誠実な人なのだと思います。
なあなあな関係や貸し借りに厳しいのは、そのときにこそ軋轢を生むこともありますが、長い目で見ると関係が明確で、お互いに変に期待することがないんですよね。
こういう姿勢は、なんとなく日々の中で甘えてしまうところなので、気をつけたいところです。
ものに対して執着しない姿勢も、人間関係と同じですね。
必要以上のものを持たなければお金は減らないし、頭の中も汚染されません。
格闘家という、どちらかというと情熱的な職業でありながら、修行僧のような冷静さを持ち合わせた知的な人なのだと思いました。
本書を読んだからといって、直接的な処方箋になるというよりは、その準備段階として日々の習慣(ものへの執着や明確に線を引いた人間関係)について考えていくことで変わっていけるのではないかと思います。
まとめ
青木真也氏の「空気を読んではいけない」の感想でした。
以上です。
読んでいただきありがとうございました!